皆様こんにちは。bespokesuit110です。
春夏のテーラードスタイルにおいて、軽快さと格式をいかに両立させるかは、紳士にとって永遠のテーマです。本日は、そんな装いの最適解とも言える、英国の名門ファブリックメーカーの生地でお仕立ていただいた素晴らしいスリーピーススーツをご紹介いたします。
1837年創業。英国羊毛産業の生きた歴史「Abraham Moon & Sons」

今回お選びいただいた生地は、1837年に英国・ヨークシャー州で創業した「Abraham Moon & Sons(アブラハム・ムーン)」のコレクションです。
MOON社は、原毛の染色からブレンド、紡績、そして織り上げに至るまでの全工程を、自社工場内で一貫して行う「垂直統合型(バーティカル)」のミル(織物工場)として、英国内でも大変希少な存在です。ヴィクトリア女王が即位した年に産声を上げて以来、そのノスタルジックで温かみのある生地は、世界中の名だたるラグジュアリーブランドやサヴィル・ロウのテーラーから愛され続けています。
黄金比のブレンド。「50% Wool, 50% Linen / 280g/m」の魅力


春夏向けの生地として今回採用されたのは、「ウール50%、リネン50%」という絶妙な配合で織り上げられたコレクションです。
リネンが持つ特有の「清涼感」と「スラブ(糸の節)感」による豊かな表情。そこにウールを半分ブレンドすることで、リネン100%の生地よりもシワの回復力が高まり、スーツとしての美しい構築感を保つことができます。 ウェイト(重さ)は280g/m。春から初秋にかけて、日本の気候でも非常に心地よくお召しいただける、軽すぎず重すぎない絶妙なウェイトです。
bespokeSUIT110が引き出す、生地のポテンシャル

実際に完成したスリーピーススーツのご着用のスタイルです。
深みのあるブラウンのグレンチェック柄が、ウールリネンの素朴なテクスチャーと相まって、大人の色気と落ち着きを放ちます。タイドアップはもちろん、インナーをニットやポロシャツに変えてカジュアルダウンしても様になる懐の深さが魅力です。
細部に宿るサルトリアリズム


首元から胸元にかけて吸い付くような美しいラペルのロール。そして、熟練の職人が仕上げた、ふっくらと立体的なフラワーホール。MOON社のクラシックな生地に、手仕事ならではの温もりが美しく調和しています。

トラウザーズ(パンツ)は、ベルトループを排したサイドアジャスター仕様を採用いたしました。ベルトによる分断がないため、スリーピースのベストから繋がるウエストラインが非常にすっきりとエレガントに見えます。
英国の伝統と、日本のサマーシーズンを快適に過ごすための素材使い。 着込むほどにリネンが身体に馴染み、自分だけのヴィンテージへと育っていく過程もお楽しみいただけます。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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