皆様こんにちは。bespokesuit110です。
オーダースーツの醍醐味は、極上の生地を選ぶ喜びと、自身の美学をディテールに宿す過程にあります。本日は、英国の歴史的ファブリックを用い、マニアックなまでに「仕立ての美学」を追求した至高のブラウンスーツをご紹介いたします。
英国王室御用達の名門「Hardy Minnis」と伝説の生地「FRESCO」






今回お選びいただいた生地は、英国王室御用達(ロイヤルワラント)を授与されている名門中の名門「Hardy Minnis(ハーディ・ミニス)」のコレクションです。
ハーディ・ミニスを語る上で欠かせないのが、1907年に特許を取得した伝説のハイツイスト(強撚糸)ファブリック「FRESCO(フレスコ)」の存在です。複数本の糸を強く撚り合わせて織り上げられたこの生地は、驚くほどの通気性(ポーラス性)と、強く握ってもシワを跳ね返す強靭な弾力性を持ち、「究極のトラベルスーツ生地」として世界中で愛されてきました。

今回採用した『Frescolite(フレスコライト)』は、そのフレスコの持つドライなタッチと防シワ性をそのままに、現代の気候に合わせてより軽量(約280g/m)にアップデートされたコレクションです。深いブラウンの奥に潜むマットな質感が、大人の渋みと知性を引き立てます。
流麗なシルエットを描く「ナポリ仕立て」
この重厚な英国生地に、あえて軽快で色気のあるイタリア・ナポリ仕立ての技法を掛け合わせました。


まず目を引くのが、フロントのダーツが裾まで貫通している点です。
これはナポリスーツの伝統的なディテールの一つで、胸元からウエスト、そして裾へと流れるような美しいドレープと、身体を包み込むような立体感を生み出します。

肩周りは、パッドなどの副資材を極力排した柔らかな「ナチュラルショルダー」。
見た目は非常にすっきりとコンパクトですが、アームホールにはたっぷりと「肩イセ・袖イセ」(生地を縮ませて立体的に縫い合わせる高度な技法)を入れています。これにより、腕の可動域が驚くほど広がり、まるでカーディガンを羽織っているかのような極上の着心地を実現しています。
細部に宿る究極の手仕事
bespokesuit110が誇る、職人の手仕事(ハンドワーク)の数々をご覧ください。

- 低めのゴージラインと「かぶせ衿」 クラシックな風格を漂わせる、少し低めに設定されたゴージライン。そこから滑らかに落ちる「ゴージカーブ」が、Vゾーンに優雅な色気をもたらします。さらに、首筋に吸い付くようなフィット感を生み出す「かぶせ衿(アイロンワークで衿を立体的に曲げる技法)」を採用し、後ろ姿にも抜かりはありません。
- ハンドメイドのフラワーホールと「手閂(てかんぬき)」 下衿のフラワーホールは、職人がひと針ずつ立体的に仕上げたハンドメイド仕様。ポケットの端などに施された「手閂(てかんぬき)」のステッチも、機械には出せない温もりと美しさを添えています。
- ※上記、オプションとなります。詳しくはスタッフまでお尋ねください



トラウザーズも抜かりなく、ベルトレスで穿きこなすサイドアジャスター仕様でお仕立ていたしました。
英国生地のハリコシと、ナポリ仕立ての柔らかさ、そして熟練のハンドワーク。すべてが完璧なバランスで融合した、まさに「一生モノ」と呼ぶにふさわしい一着です。
生地の選定から細かなディテールのご相談まで、お客様の理想を形にするお手伝いをさせていただきます。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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